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スワロウデイル

 編集工房SWALLOW-DALEのアーカイヴ準備室です。ときどき更新します。

平田信芳文庫

 平田信芳(1930年9月15日 - 2014年2月15日)の思い出に、
「平田信芳文庫」を開設しました。(2014年10月28日)

 

SWALLOW-DALE

 不定期刊小冊子『SWALLOW-DALE』をPDFで公開していく予定です。おもに鹿児島についてのテキストになります。忘れられている、忘れ去られている話題を取り上げていく予定です。時代遅れというか、時代とずれた話が続く予定です。

 

my favorite things

 しばらく「20世紀書店」が続きます。ほかの世紀にもお邪魔します。

 

188. 1936年の『木香通信』6月号(2016年9月26日)

1936年の『木香通信』六月号

ふと考えてみたのですが、戦前の日本の詩人で、ビッグネームといわれるような女性の詩人の名前が思い浮かびません。
与謝野晶子は歌人のビッグネームですが、「詩人」という枠にはすっぽりおさまりません。
もしかしたら、なぜあの人の名前をあげなかったのかと、恥ずかしさのあまり地団駄踏むほど大きな名前を忘れている可能性のほうが高いのですが、何事にも忘れっぽくなりはじめた年齢ということでお許しください。

戦前の日本でも、女性の「われらが詩人」の登場を待望する人たちは、確かにいて、鹿児島の川内出身の出版人、秋朱之介(西谷操、1903~1997)もその一人でした。

昭和11年(1936)に刊行された、昭森社の小雑誌『木香通信』の編集に関わった秋朱之介は、創刊号で小特集「閨秀新人 春の詩集」を組んで、竹内てるよ、江間章子、大野良子、鈴木梅子、館美保子、荘原照子と6人の女性詩人を紹介し、第2号では伊東昌子、江間章子の詩を掲載しています。 女性の詩人を発見したいという願いを持っていたのだと思います。

上に写真を掲げた『木香通信』6月号(第2号)で秋朱之介は、2人の女性詩人への讃美というか、恋しているといってもいいようなテキストを綴っています。

『木香通信』の2号や3号は、古書店でもなかなか見かけない雑誌で、上に掲げた写真は、日本近代文学館が所蔵するもののコピーです。 表紙の絵は、秋朱之介と同じ鹿児島県出身、東郷青児(1897~1978)です。