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スワロウデイル

 編集工房SWALLOW-DALEのアーカイヴ準備室です。ときどき更新します。

平田信芳文庫

 平田信芳(1930年9月15日 - 2014年2月15日)の思い出に、
「平田信芳文庫」を開設しました。(2014年10月28日)

 

SWALLOW-DALE

 不定期刊小冊子『SWALLOW-DALE』をPDFで公開していく予定です。おもに鹿児島についてのテキストになります。忘れられている、忘れ去られている話題を取り上げていく予定です。時代遅れというか、時代とずれた話が続く予定です。

 

my favorite things

 しばらく「20世紀書店」が続きます。ほかの世紀にもお邪魔します。

 

186. 1927年の『藝術市場』―避暑地ロマンス号(2016年8月19日)

1927年の『藝術市場』

ちょっと前の話になりますが、古本屋さんに立ち寄ると、棚の横に黒っぽい塊がありました。
話を聞くと、二、三日前、あるお客さんのおじいさんの家を取り壊すにあたり、本をいくらかでも引き取ってほしいという依頼で、見に行ったら、押し入れの奥に隠れるようにしてあった包みだそうです。

昭和初期エログロナンセンスものの雑誌のかたまりでした。
梅原北明一派の『グロテスク』『古今桃色草紙』『變態資料』『奇書』『風俗資料』『談奇黨』『猟奇畫報』『藝術市場』『變態黄表紙』などの雑誌が、大揃いではありませんでしたが、結構な量ありました。城市郎の『発禁本』などで見たことのある雑誌です。あと戦後の高橋鐵もの『人間探究』『あまとりあ』『愛苑』とかも。
鹿児島でこの種の雑誌がまとめて出てくるのは珍しいので、昭和初期のものを、いくらか分けてもらいました。やはりネットばかりでなく、実際に本屋さんに足を向けないと、こういう出会いはありません。

写真は、その中の一冊、1927年8月発行の雑誌『藝術市場』(藝術市場社)。避暑地ロマンス号。
夏向けのさわやかな表紙です。表紙画は峰岸義一。
『藝術市場』誌の発行人は画家の玉村善之助(玉村豊男のお父さん)で、編輯代表は画家の峰岸義一。ともに画家です。『藝術市場』は、全部で7号刊行されたようですが、これはその第5号。古本屋さんにあったのはこの1冊だけでした。

そのページをめくっていると、なんだか見覚えのある図像がありました。