■スワロウデイル
編集工房SWALLOW-DALEのアーカイヴ準備室です。ときどき更新します。
●平田信芳文庫
平田信芳(1930年9月15日 - 2014年2月15日)の思い出に、
「平田信芳文庫」を開設しました。(2014年10月28日)
●SWALLOW-DALE
不定期刊小冊子『SWALLOW-DALE』をPDFで公開していく予定です。おもに鹿児島についてのテキストになります。忘れられている、忘れ去られている話題を取り上げていく予定です。時代遅れというか、時代とずれた話が続く予定です。
●my favorite things
しばらく「20世紀書店」が続きます。ほかの世紀にもお邪魔します。
421. 1992年の武田花のフォト・エッセイ(2024年5月9日)
写真家・エッセイストの武田花の訃報がありました。
1951年10月31日~2024年4月30日
私は武田百合子(1925年9月25日~1993年5月27日)の読者です。
武田百合子『富士日記』(1977年、中央公論社)の冒頭に、
娘が生れたとき「花」と武田は名づけてくれて「中国では乞食のこと」と、うふふふ、笑いながら説明した。憮然としている私に「百合子と花で、ユリーカとよむからな」と、そのあと、いいわけするようにいった。
とあります。
武田花の存在は、本を通じてですが、生まれた頃から話を聞いている、親密な知り合いのように感じていました。
どこかに猫の気配のある、武田花のフォト・エッセイも好きです。
手もとにある武田花の本は、日当たりの良い場所にある本棚に置いてしまったので、背がだいぶ焼けています。
本の保存場所としては全くよくないのですが、ひなたぼっこをする猫の定位置のような場所がふさわしい気もしています。
日向のにおいのする本になればいいな。